アンティークジュエリーとは
西洋アンティーク雑貨の中でも特に人気があるのが、アンティークジュエリーです。
現在作られているジュエリーにはない、独特のデザインや意匠が組み込まれているアンティークジュエリーは、コーディネートにアクセントを添えたいときなどにぴったりです。
骨董品の世界では、「アンティーク」というのは100年以上前に製造された品物のみに使われる言葉ですので、アンティークジュエリーは100年以上前に作られた装飾品ということになります。
現在、多く出回っているアンティークジュエリーのほとんどは19世紀後半以降の製品です。
18世紀のアンティークジュエリーは滅多にお目にかかることができないか、入手できても価格がかなり高いのが特徴です。
バロック・ロココ様式のアンティークジュエリー
市場ではあまり見かけられませんが、18世紀にフランスで作られたアンティークジュエリーには、バロック・ロココ様式の美しいものがたくさんあります。
18世紀と言っても、フランス革命の前に作られた製品がほとんどで、パステル調の柔らかな色合いが人気です。
18世紀フランスで作られたジュエリーには、ネックレスやイヤリングの他に、ボタンやコサージュピン、髪飾りなどもあります。
ロココ様式のジュエリーでは、特にイタリア語で「小さい庭」を意味する「ジャルディネッティ」がジュエリーデザインの主流でした。
ダイヤモンドやルビー、サファイアなどを使って小さい庭をかたどった数々の作品は、美術館や博物館などにも収められている貴重なものです。
ダイヤというと、18金やプラチナの土台が用いられているのが現在では普通ですが、18世紀にはダイヤの土台に銀が使用されているジュエリーも珍しくありませんでした。
高級アンティークジュエリーを扱うショップでは銀にダイヤモンドがセッティングされたブローチやイヤリングなどが入荷することもありますので、興味のある方はチェックしてみるのがおすすめです。
10万円以内でも買えるアンティークジュエリー
ダイヤをあしらったリングの中には10万円以下で買えるものもありますので、画一的なデザインのジュエリーでは物足りないという方はアンティークジュエリーショップ巡りをしてみるのも面白そうです。
1900年頃に作られたダイヤモンドリングはカットも不規則で、それだけに独特の趣と味わいがあります。
フランスやイギリスのアンティークジュエリーでは、18金以外に15金や14金、9金などの製品もあります。
9金以上では刻印が打たれているので、確認することができます。
18金と比べると金の純度が低いという特徴がありますが、その分そのジュエリーにしかない趣を楽しむことができます。
