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人々を虜にしてきたアンティークレース

レースは、ヨーロッパやフランスで古くから作り続けられているアイテムのひとつです。
今はアンティークレースというジャンルがあり、独特の模様や厚みのあるレースが人気となっています。
いつの時代にも人々を虜にしてきたレースですが、どのような歴史があるのでしょうか?

レースは本来、衣服の装飾や魚網として使われていたものだと言われています。
レースの元になっているものや使用されている技術は、エリアによって異なります。

例えば古代ローマではボビン、古代エジプトではドロンワーク技法が使われています。
古代の西アジアエリアではフリンジを編むために必要なマクラメ技法と呼ばれる技術が使われており、ボビンレースの元になっているとされています。
中世時代には、教会で使う装飾品としてレースが発達し、1600年代中頃までにはフランスの宮廷でレースが大流行しました。

アンティークレースの種類や魅力

古き良き時代の流行をリードしたレースの世界は非常に奥が深く、アンティークレースの魅力はなによりその種類の多さにあります。
代表的なアンティークレースと言えば、ボビンレースです。
これはフランスで1400年頃に発達した技術で、熟練の職人にもなると1500個ものボビンを使いこなしてレースを作っていたとされています。

修道院でボビンレースが作られるということもあり、大きなウェディングベールやドレスレースなどが作られていました。
ウールやシルク、ゴールド、シルバー糸も使用されることがありますが、主にコットンやリネンの糸が使われているのが特徴です。
型紙を置いて模様をピンで打った後、そこを中心に糸を巻いたボビンを絡めて組む・練るという作業を繰り返しながら、模様を作っていきます。

地中海の真ん中にあるマルタ島というところで作られたマルテーズレースは、ロンドンで紹介されて以降、ヨーロッパで人気を集めたアンティークレースの一種です。
1830年代から作られていたこのレース、1850年以降にはマルタ十字の模様が組み込まれるようになったため、オリジナル性が高く今でも希少なレースの一つです。

ブラックやエクリュ色のシルクが使われていることが多いものの、リネンやホワイトコットンが使用されることもあります。
美しく柔らかい風合いが特徴です。

アンティークレースを選ぶときのポイント

アンティークレースと一口に言ってもその種類も、活用されて作成されたアイテムも様々です。
アンティークレースの切れ端をDIYに活用することもできれば、本格的な手作りのレースブラウスやドレスを購入するケースもあるからです。

アンティークレースの購入を検討しているなら、レースごとの異なる種類とその特徴についてしっかり押さえておきましょう。
レースで作られたアイテムは使用されたレースによって、風合いや温もり厚みが異なります。

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